正答2
解説
正解は2です。
図では、淡い桃色に染まった癌組織の中に、青緑色に染まった細い線維が見られます。
青緑色の線維は、血管の壁に沿って輪状に並び、波打つように走っています。
これはビクトリア青染色で弾性線維を青緑色に染め、H-E染色で対比染色した像に一致します。
大腸癌では、静脈壁の弾性線維を染め出して、癌が静脈に入り込んでいるか(静脈侵襲)を判定する目的で用いられます。
【選択肢別解説】
1:× 筋線維を染め分ける方法には、Masson trichrome染色やelastica van Gieson染色などがあります。
図で青緑色に染まっているのは、血管壁に沿う細く波打つ線維で、筋線維ではありません。
2:○ 弾性線維はビクトリア青染色で青緑色に染まります。
血管壁の弾性線維を染め出すことで、静脈侵襲を確認できます。
3:× 細網線維は鍍銀染色(渡辺の鍍銀法など)で黒く染め出します。
図の青緑色の染色像とは異なります。
4:× 膠原線維はazan染色で青、Masson trichrome染色で青や緑、van Gieson染色で赤に染まります。
図の染色は膠原線維を目的としたものではありません。
5:× 神経線維は、Bodian染色などの鍍銀法や、神経マーカーの免疫染色で証明します。
図の染色は神経線維を目的としたものではありません。
【ポイント】
弾性線維の染色には、ビクトリア青染色(青緑色)、elastica van Gieson染色(黒紫色)、アルデヒドフクシン染色があります。
癌の静脈侵襲の判定に用いられる点も頻出です。