正答3
解説
正解は3です。
図では、糸球体の毛細血管の基底膜とボウマン嚢の基底膜が、細い黒色の線として明瞭に染め出されています。
周囲の尿細管の基底膜も黒く縁取られています。
細胞質は桃色から赤紫色、核は青紫色に対比染色されています。
基底膜を黒く染め出すのは、過ヨウ素酸メセナミン銀(PAM)染色の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× PAS反応では、基底膜やメサンギウム基質が赤紫色に染まります。
図のように黒色には染まりません。
2:× azan染色では、膠原線維や基底膜が青色に染まります。
図のような黒色の線にはなりません。
3:○ PAM染色は、過ヨウ素酸で酸化した基底膜の糖蛋白に銀を沈着させ、黒く染め出す方法です。
糸球体の基底膜の肥厚や二重化、スパイクの観察に用いられます。
4:× Masson trichrome染色では、膠原線維が青色や緑色に、細胞質が赤色に染まります。
基底膜が黒く染まる染色法ではありません。
5:× elastica van Gieson染色では、弾性線維が黒紫色、膠原線維が赤色に染まります。
糸球体基底膜を細い黒線として描出する目的では用いません。
【ポイント】
腎生検では、H-E染色、PAS反応、PAM染色、Masson trichrome染色を組み合わせて評価します。
基底膜の変化を最も鋭敏にとらえるのがPAM染色です。