正答2
解説
正解は2です。
血清は血液を凝固させてから分離した液体成分で、血漿は抗凝固薬を加えて凝固させずに分離した液体成分です。
血清は凝固の過程を経るため、血小板などから成分が放出されたり、凝固因子が消費されたりします。
【選択肢別解説】
1:× 血漿のほうが溶血が多いということはありません。
溶血は主に採血手技や検体の扱いで起こり、血清は凝固や血餅の収縮の過程で溶血しやすい面もあります。
2:○ 血清では、凝固の際に血小板から乳酸脱水素酵素〈LD〉やカリウムが放出されます。
血漿ではこの放出が起こりにくいため、LD活性の偽高値が少なくなります。
3:× 血漿には凝固因子が含まれています。
凝固因子を含まないのは、凝固の過程でフィブリノゲンなどが消費された血清のほうです。
4:× 血漿にはフィブリノゲンが含まれるため、蛋白分画への影響が大きくなります。
電気泳動ではβ分画とγ分画の間にフィブリノゲンの帯が出て、M蛋白と紛らわしくなることがあります。
5:× 血漿は凝固を待たずにすぐ遠心分離できるため、採血から測定までの時間が短くて済みます。
血清は凝固の完了を待つ必要があるので、時間がかかるのは血清のほうです。
【ポイント】
血清は「血小板からの放出でLDやKが高めになる」「フィブリノゲンを含まない」と覚えます。
血漿は「すぐ測れて緊急検査向き」ですが、抗凝固薬による測定への影響に注意が必要です。