正答1
解説
正解は1です。
本問は肺線維症で認められない所見を選ぶ問題なので、○を付けた肢が答え(認められない所見)です。
肺線維症では間質が硬く厚くなり、肺が十分にふくらまなくなります。
そのため拘束性換気障害と、ガス交換の障害が起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 1秒率は低下しません。
肺活量と1秒量が同じように減り、硬くなった肺は勢いよく縮むため、1秒率は正常か、むしろ上昇します。
1秒率の低下は、肺気腫などの閉塞性換気障害の所見です。
2:× 全肺気量の減少は肺線維症で認められます。
肺が硬くなって広がらないため、最大吸気位での肺の容量が小さくなります。
3:× 機能的残気量の減少は肺線維症で認められます。
肺の弾性収縮力が強まり、胸郭の拡張力と釣り合う位置が小さい容量側に移るためです。
4:× 肺拡散能〈DLCO〉の低下は肺線維症で認められます。
肺胞壁が厚くなり、ガス交換に使える面積も減るため、早い時期から低下します。
5:× 静肺コンプライアンスの低下は肺線維症で認められます。
コンプライアンスは肺のふくらみやすさであり、線維化で肺が硬くなると低下します。
【ポイント】
肺線維症は「肺活量・全肺気量・FRC・DLCO・コンプライアンスがすべて低下、1秒率は正常から上昇」と覚えます。
肺気腫では1秒率が低下し、FRCとコンプライアンスは増加するので、対比が頻出です。