正答5
解説
正解は5です。
急性骨髄性白血病の病型には、特徴的な染色体異常と融合遺伝子をもつものがあります。
PML-RARA融合遺伝子は、15番染色体と17番染色体の転座t(15;17)によって生じます。
【選択肢別解説】
1:× 急性赤白血病は赤芽球系の異常な増殖を伴う病型です。
PML-RARA融合遺伝子は特徴ではありません。
2:× 急性単球性白血病は、単球系の芽球が増える病型で、非特異的エステラーゼ染色が陽性になります。
PML-RARA融合遺伝子はみられません。
3:× 急性巨核芽球性白血病は巨核球系の芽球が増える病型で、Down症候群の小児に多いことで知られます。
PML-RARA融合遺伝子はみられません。
4:× 急性骨髄単球性白血病は、顆粒球系と単球系の両方の芽球が増える病型です。
好酸球増加を伴う型ではinv(16)が知られていますが、PML-RARA融合遺伝子はみられません。
5:○ 急性前骨髄球性白血病では、t(15;17)によりPML-RARA融合遺伝子が形成されます。
アズール顆粒が豊富でAuer小体が束になったファゴット細胞が出現し、播種性血管内凝固を合併しやすい病型です。
全トランス型レチノイン酸〈ATRA〉による分化誘導療法がよく効きます。
【ポイント】
「t(15;17)、PML-RARA=急性前骨髄球性白血病」「t(9;22)、BCR-ABL1=慢性骨髄性白血病」「t(8;21)、RUNX1-RUNX1T1=分化型急性骨髄性白血病」は頻出の組合せです。