2ポイントエンド法の反応タイムコース(別冊No.4)を別に示す。
患者血清のタイムコースから考えられるのはどれか。
ただし、測光ポイントは5分と10分の2ポイントとする。
正答5
解説
正解は5です。
2ポイントエンド法では、第1試薬を加えたあとの5分と、第2試薬を加えて反応が終わった10分で吸光度を測ります。
この差をとることで、試料自体の色などの影響を除きます。
図では、標準液(白丸)は0〜5分の第1試薬の段階で吸光度がほぼ0のまま平らです。
一方、患者血清(黒丸)は0〜5分の間に吸光度が約100まで徐々に上昇しています。
第2試薬を加えるまでは本来の反応は進まないはずなので、患者血清中の何らかの物質が第1試薬と反応していると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 患者血清の吸光度は5分で約100、10分で約400です。
差は正の値なので、測定値がマイナスになることはありません。
2:× 攪拌不良では吸光度が不規則に乱れます。
図の患者血清は滑らかに上昇しており、攪拌不良を示す所見ではありません。
3:× 光源ランプが劣化すると、標準液を含むすべての測定にノイズや変動が出ます。
標準液の曲線は正常なので、ランプの劣化は考えにくいです。
4:× 第2試薬の分注量が少ないと、第2試薬を加えたあとの反応が不十分になります。
図の異常は第2試薬を加える前の0〜5分にあり、説明できません。
5:○ 第1試薬だけの段階で吸光度が徐々に上がっているため、血清中の内因性物質と第1試薬が反応したと考えられます。
標準液ではこの段階で吸光度が上がらないことも、患者血清に固有の反応であることを裏付けます。
【ポイント】
反応タイムコースは「どの時間帯に、どの試料で異常が出ているか」で原因を絞り込みます。