正答2
解説
正解は2です。
イオン化カルシウムの濃度はpHの影響を強く受けます。
pHが上がるとアルブミンに結合するカルシウムが増え、イオン化カルシウムは低下します。
pHが下がるとその逆で、イオン化カルシウムは上昇します。
【選択肢別解説】
1:× クレンチング(手を握ったり開いたりする動作)では、筋肉から乳酸が出て局所のpHが下がります。
そのためイオン化カルシウムは低下ではなく上昇します。
2:○ 全血を室温に放置すると、試料から二酸化炭素が逃げてpHが上がります。
その結果、カルシウムのアルブミンへの結合が増え、イオン化カルシウムは低下します。
3:× 長時間の駆血では、うっ血と局所の酸性化が起こります。
そのためイオン化カルシウムは低下ではなく上昇しやすくなります。
4:× 立位では血管内の水分が組織へ移り、蛋白質やそれに結合したカルシウムが濃縮されます。
イオン化カルシウムが低下する要因ではありません。
5:× イオン化カルシウムの測定には、カルシウムで補正したヘパリンを抗凝固剤として使います。
適正に使われたヘパリンは測定値を下げる主な要因とはされていません。
【ポイント】
イオン化カルシウムは「アルカリ化で低下、酸性化で上昇」と覚えます。
検体は嫌気的に採取し、空気に触れさせずに速やかに測定します。