正答1
解説
正解は1です。
採血後の血液では、赤血球などの血球が解糖によってグルコースを消費します。
そのまま放置すると血糖値が時間とともに下がってしまいます。
血糖測定用の採血管には、これを防ぐためにフッ化ナトリウム〈NaF〉が入っています。
【選択肢別解説】
1:○ NaFのフッ化物イオンは、マグネシウムやリン酸と複合体をつくってエノラーゼを阻害します。
解糖系が止まり、グルコースの消費が抑えられます。
2:× ヘキソキナーゼは解糖系の最初の段階でグルコースをリン酸化する酵素です。
NaFの阻害対象ではありません。
3:× ピルビン酸キナーゼは解糖系の後半の酵素です。
NaFの主な阻害対象ではありません。
4:× 乳酸デヒドロゲナーゼはピルビン酸と乳酸を変換する酵素です。
NaFの阻害対象ではありません。
5:× グルコース-6-ホスファターゼは主に肝臓で糖新生の最終段階を担う酵素です。
血球の解糖とは関係がなく、NaFの阻害対象でもありません。
【ポイント】
エノラーゼより手前の酵素は働くため、NaFを入れても採血後しばらくは血糖が少し下がります。