正答4
解説
正解は4です。
写真の末梢血では白血球が著しく増えています。
分葉核球や桿状核球のほか、核が丸く細胞質が広い骨髄球や、核がくぼんだ後骨髄球など、さまざまな成熟段階の顆粒球がみられます。
赤橙色の顆粒をもつ好酸球や、濃い紫色の顆粒をもつ好塩基球も混じっています。
芽球は目立たず、成熟段階の異なる顆粒球が一様に増えている点が特徴です。
この所見は慢性骨髄性白血病の末梢血像に一致します。
【選択肢別解説】
1:× 急性骨髄性白血病では、末梢血に芽球が多く出現し、成熟した顆粒球との間の段階が抜け落ちます(白血病裂孔)。
写真ではすべての成熟段階がそろっており、所見が異なります。
2:× 急性リンパ性白血病では、細胞質の乏しいリンパ芽球が増えます。
写真で増えているのは顆粒をもつ顆粒球系の細胞です。
3:× 成人T細胞白血病では、核が花びら状にくびれたリンパ球(花細胞)が特徴です。
写真の細胞は顆粒球系で、所見が異なります。
4:○ 慢性骨髄性白血病では、骨髄球から分葉核球までの各段階の顆粒球が末梢血に増えます。
好塩基球や好酸球の増加も伴い、写真の所見と一致します。
5:× 慢性リンパ性白血病では、小型で成熟したリンパ球が一様に増え、塗抹で壊れたリンパ球(スマッジ細胞)もみられます。
写真の顆粒球系の増加とは異なります。
【ポイント】
慢性骨髄性白血病は「各成熟段階の顆粒球の増加、好塩基球増加、NAPスコア低値、Ph染色体(BCR-ABL1)陽性」と覚えます。