正答3
解説
正解は3です。
写真の骨髄液には、核が細胞の片側に寄った(偏在した)細胞が多数みられます。
これらの細胞は細胞質が広く、濃い青色に染まっています。
核に接して明るく抜けた部分(核周明庭)がみえる細胞もあります。
これらは形質細胞の特徴で、左上には核を2つもつ形質細胞もみられます。
骨髄で形質細胞がこのように多数を占める所見は、多発性骨髄腫を示します。
【選択肢別解説】
1:× 赤白血病では、大型で異形のある赤芽球や骨髄芽球が増えます。
写真の細胞は偏在核と好塩基性の細胞質をもつ形質細胞で、赤芽球ではありません。
2:× 骨髄線維症では骨髄が線維化し、穿刺しても骨髄液が吸引できないことが多くなります。
形質細胞が増えた写真の所見とは異なります。
3:○ 偏在核、濃青色の細胞質、核周明庭をもつ形質細胞が多数みられます。
骨髄で形質細胞が著しく増えるのは多発性骨髄腫に特徴的で、二核の形質細胞が混じることも腫瘍性の増殖を示唆します。
4:× 血球貪食症候群では、赤血球や血小板などを取り込んだマクロファージ(組織球)がみられます。
写真には貪食像はみられません。
5:× ホジキンリンパ腫は主にリンパ節の病変で、大型の多核のリード・シュテルンベルク細胞が特徴です。
写真の形質細胞の増加とは異なります。
【ポイント】
多発性骨髄腫は「骨髄の形質細胞増加、M蛋白、連銭形成、ベンス・ジョーンズ蛋白、骨病変」と覚えます。