正答1
解説
正解は1です。
生理食塩液法は主にIgM抗体による直接の凝集を、間接抗グロブリン試験は主にIgG抗体の結合を検出します。
生理食塩液法が陰性で間接抗グロブリン試験だけが陽性になるのは、患者血清中に37℃で反応するIgG型の不規則抗体がある場合です。
【選択肢別解説】
1:○ 抗JkaはKidd血液型に対する抗体で、多くはIgG型です。
生理食塩液法では凝集せず、間接抗グロブリン試験で陽性となる典型的な抗体です。
2:× RhD抗原が不一致でも、患者が抗D抗体を持っていなければ交差適合試験は陰性です。
抗原の不一致そのものは反応の原因にならず、輸血前のRhD型の検査で防ぎます。
3:× ABO不適合では、IgM型の抗Aや抗Bにより生理食塩液法の段階で強く凝集します。
生理食塩液法が陰性になるパターンとは合いません。
4:× 冷式自己抗体は主にIgM型で、低温で反応します。
生理食塩液法の室温の段階で凝集しやすく、このパターンとは合いません。
5:× 汎血球凝集反応は赤血球の表面のT抗原などが露出して起こる現象です。
主試験の反応の典型的な原因ではありません。
【ポイント】
「生理食塩液法で検出されるのはIgM型、間接抗グロブリン試験で検出されるのはIgG型」と覚えます。
Kidd、Duffy、Rh系の抗体は臨床的に重要なIgG型抗体の代表です。