正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉では、運動ニューロンの障害で呼吸筋が麻痺します。
肺そのものに病変はなく、胸郭を十分に動かせないために拘束性換気障害となります。
【選択肢別解説】
1:× 秒率は低下しません。
気道の閉塞はないため、1秒率は正常か、むしろ高めに保たれます。
2:× 残気量は減少しにくい指標です。
呼気筋も弱るため息を吐き切れず、残気量は正常かむしろ増加します。
3:○ 肺活量は減少します。
吸気筋の筋力が低下して深く吸えず、呼気筋の筋力低下で吐き切れないためです。
4:× 機能的残気量は減少するとは言いにくい指標です。
安静呼気位は肺と胸郭の弾性のつり合いで決まり、呼吸筋力の影響を受けにくいため、比較的保たれます。
5:○ 肺拡散能〈DLCO〉は低下します。
肺胞の膜自体は正常ですが、十分に吸気できず肺胞気量が減るため、肺全体としての拡散能の値が小さくなります。
【ポイント】
神経筋疾患による呼吸不全は、肺活量が減る拘束性換気障害です。
DLCOは低下しても、肺胞気量当たりの拡散能(DLCO/VA)は保たれるのが、間質性肺炎との違いです。