正答5
解説
正解は5です。
凍結切片は、組織を凍らせて硬くし、クリオスタットで薄切する方法です。
包埋や脱水を行わないため短時間で作製でき、術中迅速診断や脂肪染色、酵素組織化学に用います。
【選択肢別解説】
1:× パラフィンには包埋しません。
組織は凍結包埋剤(OCTコンパウンドなど)に埋めて凍らせます。
2:× 凍結前にアルコールで固定することはしません。
組織は未固定のまま凍結するか、ホルマリンで固定してから凍結します。
アルコールは脂肪を溶かし、凍結にも適しません。
3:× 脂肪組織を脱脂することはしません。
凍結切片の大きな目的の一つは脂肪の証明であり、脱脂すると脂肪が失われます。
4:× ブロックに息をかけて薄切することはしません。
息をかけると凍結面が溶けたり霜がついたりして、切片が崩れるためです。
5:○ 薄切温度は−20℃前後が適しています。
温度が高すぎると組織が軟らかく、低すぎると硬くもろくなって割れやすくなります。
脂肪の多い組織ではさらに低い温度にします。
【ポイント】
凍結切片は「固定・脱水・包埋なし」で迅速に作製でき、脂肪や酵素を保持できます。
術中迅速診断ではおおむね10分程度で標本ができます。