正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
別冊No.6は皮膚のH-E染色標本です。
矢印は表皮の最下層(基底層)の細胞を指しており、細胞の核の上側に細かい褐色の顆粒が並んでいます。
基底層に生理的に存在する褐色色素はメラニンです。
メラニンは還元性をもつことを利用して染め出します。
【選択肢別解説】
1:× Kossa反応はカルシウム(リン酸塩・炭酸塩)を黒く染める方法です。
メラニンの証明には用いません。
2:× Sudan Ⅲ染色は脂肪を橙赤色に染める方法です。
メラニンは染まりません。
3:○ Schmorl反応はメラニンを染めます。
メラニンの還元作用でフェリシアン化カリウムがフェロシアン化物に還元されます。
これが塩化第二鉄と反応してベルリン青を生じ、メラニンが青緑色に染まるためです。
4:× Berlin blue染色は三価鉄(ヘモジデリン)を青く染める方法です。
同じ褐色色素でもヘモジデリンとメラニンの鑑別に使い、メラニンは染まりません。
5:○ Masson-Fontana染色はメラニンを染めます。
メラニンがアンモニア銀を還元して、黒色に染まるためです。
【ポイント】
褐色色素の鑑別は、メラニンならMasson-Fontana染色やSchmorl反応、ヘモジデリンならBerlin blue染色です。
リポフスチンもSchmorl反応で陽性になる点に注意しましょう。