正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
酵素抗体法で西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)を標識に使うと、組織にもともとあるペルオキシダーゼも発色して偽陽性になります。
これを防ぐため、一次抗体の前に内因性ペルオキシダーゼを失活させます。
【選択肢別解説】
1:× トリプシンは蛋白分解酵素で、ホルマリン固定で隠れた抗原を露出させる抗原賦活化に用います。
2:○ 過ヨウ素酸は内因性ペルオキシダーゼの失活に用います。
酵素のヘム周辺を酸化して働きを止めます。
3:○ 過酸化水素は内因性ペルオキシダーゼの失活に用います。
0.3%程度の過酸化水素加メタノールで処理すると、基質過剰で酵素が不活化されます。
4:× 正常動物血清は、抗体の非特異的な結合を防ぐブロッキングに用います。
ペルオキシダーゼの失活には使いません。
5:× プロテイナーゼも蛋白分解酵素で、抗原賦活化に用います。
【ポイント】
免疫組織化学の前処理は、目的ごとに試薬を区別しましょう。
内因性ペルオキシダーゼの失活は過酸化水素・過ヨウ素酸、抗原賦活化は熱処理・蛋白分解酵素、非特異反応の阻止は正常血清です。