正答1
解説
正解は1です。
輸入真菌症は、日本には常在せず、流行地への渡航などで感染して国内で発症する真菌症です。
多くは高度病原性の二形性真菌によるもので、検査室感染に注意が必要です。
【選択肢別解説】
1:○ Coccidioides immitisは輸入真菌症の原因菌です。
米国南西部や中南米の乾燥地帯の土壌にすみ、胞子を吸い込んでコクシジオイデス症を起こします。
感染力が非常に強く、培養は厳重な管理下で行います。
2:× Exophiala dermatitidisは日本の環境にも存在する黒色真菌です。
黒色菌糸症などを起こしますが、輸入真菌症ではありません。
3:× Malassezia furfurはヒトの皮膚に常在する酵母です。
癜風や脂漏性皮膚炎に関わりますが、輸入真菌症ではありません。
4:× Rhizopus arrhizus(R. oryzae)は環境中に広く存在するムーコル目の糸状菌です。
免疫不全者でムーコル症を起こしますが、輸入真菌症ではありません。
5:× Sporothrix schenckiiは日本の土壌や植物にも存在します。
外傷部から侵入してスポロトリコーシスを起こしますが、輸入真菌症ではありません。
【ポイント】
輸入真菌症の代表は、コクシジオイデス症、ヒストプラスマ症、パラコクシジオイデス症、ブラストミセス症です。
特にCoccidioidesは感染症法の四類感染症に指定されています。