正答5
解説
正解は5です。
不規則抗体の臨床的意義は、37℃で反応して溶血性輸血副作用や胎児・新生児溶血性疾患を起こしうるかで判断します。
主にIgGで37℃反応性の温式抗体は意義があり、IgMで低温でしか反応しない冷式抗体は意義が乏しいとされます。
【選択肢別解説】
1:× 抗Eは臨床的意義があります。
Rh系の抗体で、多くはIgGとして37℃で反応し、溶血性輸血副作用や新生児溶血性疾患の原因になります。
2:× 抗Fyaは臨床的意義があります。
Duffy系のIgG抗体で、溶血性輸血副作用の原因になります。
3:× 抗Jkbは臨床的意義があります。
Kidd系の抗体で、抗体価が下がって検出されにくくなり、遅発性溶血性輸血副作用を起こしやすいことで知られます。
4:× 抗Leaは臨床的意義がある場合があります。
多くはIgMですが、37℃でも反応して補体を活性化するものは溶血を起こしうるため、37℃で反応する場合は抗原陰性血を選びます。
5:○ 抗P1は臨床的意義がない抗体の代表です。
ほとんどがIgMの冷式抗体で、37℃ではほとんど反応しないためです。
【ポイント】
臨床的意義のある代表的な抗体は、Rh系、Duffy系、Kidd系、Diego系、抗S、抗sなどです。
抗P1や抗Mなど、37℃で反応しない冷式抗体は通常問題になりません。