正答
解説
本問は採点除外(複数の組合せを正解とする救済措置)です。
新生児は血液脳関門が未熟なため、脳脊髄液の性状が成人と異なります。
成人より高い値を示す項目が「蛋白」と「細胞数」の2つあり、正答が1つに定まりません。
そのため、複数の選択肢が正解として扱われました。
【選択肢別解説】
1:× 糖は成人より高いとはいえません。
新生児でも脳脊髄液糖はおおむね血糖の60〜80%程度で、成人と大きな差はありません。
2:× IgGは成人より高くありません。
新生児は自ら産生するIgGが少なく、脳脊髄液中のIgGも高値にはなりません。
3:○ 蛋白は新生児で明らかに高値です。
血液脳関門が未熟で血漿蛋白が移行しやすく、成人の数倍の値を示すことがあります。
4:○ 細胞数も新生児で成人より多くなります。
成人の基準は5個/μL以下ですが、新生児ではそれを超える値も正常範囲とされます。
5:× クロールは成人より高いとはいえません。
脳脊髄液のクロールは血清よりやや高い値ですが、年齢による差は小さい項目です。
【ポイント】
新生児の脳脊髄液は、蛋白と細胞数がともに成人より高いのが特徴です。
成人の基準値(蛋白15〜45 mg/dL、細胞数5個/μL以下)をそのまま当てはめないことが大切です。