正答4
解説
正解は4です。
自己免疫疾患は、自己の成分に対する抗体やリンパ球が組織を傷つける病気です。
これと、免疫そのものが働かない免疫不全症を区別できるかを問う問題です。
この問題は自己免疫疾患ではないものを選ぶので、○ が答え(自己免疫疾患でない病気)です。
【選択肢別解説】
1:× 悪性貧血は自己免疫疾患です。
抗内因子抗体や抗胃壁細胞抗体によりビタミンB12の吸収が障害されます。
2:× 皮膚筋炎は自己免疫疾患です。
抗ARS抗体や抗MDA5抗体などの筋炎特異的自己抗体がみられます。
3:× 重症筋無力症は自己免疫疾患です。
抗アセチルコリン受容体抗体が神経筋接合部の伝達を妨げます。
4:○ 慢性肉芽腫症は自己免疫疾患ではありません。
NADPHオキシダーゼの遺伝的欠損による原発性免疫不全症です。
好中球が活性酸素を作れず、カタラーゼ陽性菌や真菌の感染を繰り返します。
5:× 慢性甲状腺炎〈橋本病〉は自己免疫疾患です。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体や抗サイログロブリン抗体が陽性になります。
【ポイント】
慢性肉芽腫症の検査には、NBT還元試験やフローサイトメトリによる活性酸素産生能の測定が用いられます。
「慢性」という言葉に惑わされず、食細胞機能異常症として覚えましょう。