日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法による血清CK活性測定において、反応液中のD-グルコースが1分間あたり0.9 mg反応した。
この血清のCK活性[U/L]はどれか。
ただし、D-グルコースの分子量180、血清量10μL、試薬量290μLとする。
正答
解説
本問は採点除外(正答値表に記載なし)です。
JSCC勧告法のCK測定では、CKが作ったATPがヘキソキナーゼの反応でD-グルコースを消費します。
消費されたグルコースの量からCK活性を求める問題です。
しかし問題文には「反応液中の0.9 mg」が反応液何Lあたり(あるいは何dLあたり)の量なのかが書かれていません。
そのため計算結果が1つに定まらず、正答が示されませんでした。
【計算】
国際単位Uは、1分間に1 μmolの基質を変化させる酵素量です。
グルコース0.9 mgの物質量は、0.9 mg ÷ 180 g/mol = 5 μmolです。
希釈倍率は、(血清10 μL+試薬290 μL)÷ 血清10 μL = 30倍です。
反応液1 Lあたり0.9 mgと読むと、5 μmol/L/分 × 30 = 150 U/Lになります。
反応液1 dLあたり0.9 mgと読むと、50 μmol/L/分 × 30 = 1,500 U/Lになります。
反応液全体(300 μL)で0.9 mgと読むと、5 μmol ÷ 10 μL(血清)= 500,000 U/Lとなり、選択肢にありません。
【選択肢別解説】
1:× 15 U/Lはどの読み方でも計算結果と一致しません。
2:× 27 U/Lも計算結果と一致しません。
3:△ 反応液1 Lあたりの量と解釈すると150 U/Lになります。
出題の意図に最も近いと考えられる値です。
4:× 270 U/Lは計算結果と一致しません。
5:△ 反応液1 dLあたりの量と解釈すると1,500 U/Lになります。
【ポイント】
酵素活性の計算では、物質量(μmol)、時間(分)、液量(L)の単位をそろえることが要です。
最後に「最終液量 ÷ 検体量」の希釈倍率を掛けて、血清1 Lあたりの活性に直します。