正答4
解説
正解は4です。
バゾプレシン(抗利尿ホルモン〈ADH〉)は、視床下部で作られ、下垂体後葉から分泌されます。
腎臓の集合管で水の再吸収を促し、尿を濃くする働きをもちます。
【選択肢別解説】
1:× 脱水症ではバゾプレシンは上昇します。
血漿浸透圧が上がると分泌が刺激され、水を体内に保持しようとするためです。
2:× 肝硬変症ではバゾプレシンは上昇します。
有効循環血液量が減ったと体が感じ、分泌が増えるためです。
これが低ナトリウム血症の一因になります。
3:× 腎性尿崩症ではバゾプレシンは低下しません。
腎臓がバゾプレシンに反応しないため、尿が濃くならず、血中濃度はむしろ高値になります。
4:○ 中枢性尿崩症ではバゾプレシンが低下します。
視床下部から下垂体後葉の障害により、バゾプレシンが作られなくなったり分泌されなくなったりします。
その結果、薄い尿が大量に出る多尿になります。
5:× ADH不適合分泌症候群〈SIADH〉では、低浸透圧でもバゾプレシンが抑制されずに分泌され続けます。
低下ではなく、不適切に高い状態です。
【ポイント】
尿崩症は、バゾプレシンが出ない中枢性と、腎臓が反応しない腎性に分かれます。
バゾプレシン(デスモプレシン)を投与して尿が濃くなれば中枢性、変わらなければ腎性です。