正答4
解説
正解は4です。
ホルマリンは、ホルムアルデヒドの約37%水溶液です。
病理標本の固定に欠かせない一方、毒性があり、性質と取り扱いの知識が求められます。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 「発がん性がある」は正しい記述です。
ホルムアルデヒドは国際がん研究機関〈IARC〉でヒトに対する発がん性がある物質に分類されています。
2:× 「遮光して保存する」は正しい記述です。
光や空気によって酸化が進むため、冷暗所で遮光して保存します。
3:× 「医薬用外劇物である」は正しい記述です。
ホルムアルデヒドは毒物及び劇物取締法の劇物に指定されています(1%以下のものを除く)。
4:○ 「酸化によりクエン酸を生じる」は誤りです。
ホルムアルデヒドが酸化されると、クエン酸ではなくギ酸を生じます。
ギ酸で酸性に傾いたホルマリンでは、ホルマリン色素が沈着しやすくなります。
5:× 「ホルマリン原液は酸性である」は正しい記述です。
酸化で生じたギ酸を含むため、原液は酸性を示します。
固定には中性緩衝ホルマリンが推奨されます。
【ポイント】
ホルマリンはギ酸を生じて酸性になるため、10%中性緩衝ホルマリンで固定するのが標準です。
作業環境でのホルムアルデヒド濃度の管理濃度は0.1 ppmで、局所排気装置での取り扱いが必要です。