正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
偏光顕微鏡は、光を二方向に分ける性質(複屈折性)をもつ物質を明るく光らせて観察する顕微鏡です。
複屈折性をもつ物質の同定に役立ちます。
【選択肢別解説】
1:× メラニンは褐色〜黒色の色素で、複屈折性を示しません。
Fontana-Masson染色で黒く染めて確認します。
2:○ アミロイドの観察には偏光顕微鏡が有用です。
Congo red染色をしたアミロイドは、偏光顕微鏡で緑色(アップルグリーン)の複屈折を示します。
この所見がアミロイドの確定に重要です。
3:○ ケイ酸結晶の観察にも偏光顕微鏡が有用です。
ケイ酸(シリカ)などの鉱物性の結晶は複屈折性をもち、偏光下で明るく光ります。
珪肺症などの塵肺で、肺に沈着した粉じんを確認するのに使われます。
4:× ビリルビンは黄褐色の色素で、偏光観察の対象ではありません。
Gmelin法などの化学反応で確認します。
5:× ヘモジデリンは鉄を含む黄褐色の色素で、複屈折性を示しません。
Berlin blue染色で青く染めて確認します。
【ポイント】
偏光観察が役立つのは、アミロイド、尿酸結晶、ピロリン酸カルシウム結晶、ケイ酸・アスベストなどの異物です。
色素の同定は、偏光ではなく特殊染色で行うのが基本です。