正答4
解説
正解は4です。
肉芽腫性炎は、類上皮細胞(活性化したマクロファージ)が結節状に集まる特殊な慢性炎症です。
多核巨細胞やリンパ球を伴うことが多く、原因となる病気が限られています。
【選択肢別解説】
1:× 急性膵炎は、膵酵素が自分の膵臓を消化する急性炎症です。
脂肪壊死や出血を特徴とし、肉芽腫は作りません。
2:× 腎盂腎炎は、細菌が尿路をさかのぼって起こる化膿性炎です。
好中球の浸潤が主体で、肉芽腫性炎ではありません。
3:× 気管支肺炎は、細菌感染による化膿性炎です。
気管支と周囲の肺胞に好中球が浸潤し、肉芽腫は作りません。
4:○ サルコイドーシスは肉芽腫性炎です。
類上皮細胞と多核巨細胞からなる肉芽腫が、肺門リンパ節や肺、眼、皮膚などにできます。
結核と異なり、中心に乾酪壊死を伴わない(非乾酪性)のが特徴です。
5:× 急性ウイルス性肝炎は、肝細胞の変性・壊死とリンパ球の浸潤を主とする炎症です。
肉芽腫性炎ではありません。
【ポイント】
肉芽腫性炎の代表は、結核(乾酪性)、サルコイドーシス(非乾酪性)、梅毒、ハンセン病、Crohn病、真菌症、異物です。
サルコイドーシスでは、血清アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉や可溶性IL-2受容体の上昇が診断の参考になります。