正答4
解説
正解は4です。
固定は、組織の自己融解や腐敗を止め、細胞の形態をできるだけ生体に近い状態で保つための操作です。
固定液には、蛋白質を凝固させるものと、蛋白質の間に橋を架けて固めるもの(架橋型)があります。
【選択肢別解説】
1:× アルコール系固定液は、組織の脱水と蛋白質の凝固を伴うため、組織の収縮率が高い固定液です。
収縮率が低いのではありません。
2:× ホルマリンやグルタールアルデヒドなどのアルデヒド系固定液は、蛋白質を架橋して固める非凝固型の固定剤です。
凝固型ではありません。
3:× オスミウム酸は光や還元物質で変化しやすく、揮発性で毒性も強い物質です。
金属容器ではなく、遮光したガラス容器に密封して保管します。
4:○ Bouin固定液は、ピクリン酸、ホルマリン、酢酸を混ぜた固定液です。
細胞内の顆粒の保存に優れ、内分泌細胞の染色や精巣などの固定に適しています。
5:× グルタールアルデヒドは浸透が遅いため、電子顕微鏡用の組織片は1 mm角程度に細かく切ってから固定します。
10 mm角では内部まで固定されません。
【ポイント】
光学顕微鏡用の標準的な固定液は10〜20%ホルマリン(中性緩衝ホルマリン)です。
電子顕微鏡用はグルタールアルデヒドで前固定し、オスミウム酸で後固定する二重固定を行います。