正答3
解説
正解は3です。
細胞表面マーカー(CD抗原)の組合せから、白血病の細胞系統と病型を推定する問題です。
CD20はB細胞のマーカーで、CD5は本来T細胞のマーカーです。
B細胞性でありながらCD5とCD23が陽性という組合せが手がかりになります。
【選択肢別解説】
1:× 成人T細胞白血病は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型〈HTLV-1〉によるT細胞の腫瘍です。
CD4とCD25が陽性で、B細胞マーカーのCD20は陰性です。
2:× ヘアリー細胞白血病は、細胞表面に毛のような突起をもつB細胞の腫瘍です。
CD11c、CD25、CD103が陽性で、CD5とCD23は通常陰性です。
3:○ 慢性リンパ性白血病は、成熟した小型B細胞の腫瘍です。
B細胞マーカーのCD19とCD20に加えて、CD5とCD23が陽性になるのが特徴で、設問の組合せと一致します。
4:× 急性巨核芽球性白血病は、巨核球系の芽球が増える白血病です。
CD41やCD61が陽性で、B細胞マーカーは発現しません。
5:× Bリンパ芽球性白血病は、未熟なB細胞の腫瘍です。
CD19、CD10、TdT、CD34が陽性で、CD5とCD23の陽性は特徴ではありません。
【ポイント】
CD5陽性のB細胞腫瘍には慢性リンパ性白血病とマントル細胞リンパ腫があり、CD23陽性なら慢性リンパ性白血病、陰性ならマントル細胞リンパ腫と区別します。
マントル細胞リンパ腫ではサイクリンD1が陽性になります。