正答1
解説
正解は1です。
Helicobacter pyloriは胃の粘膜にすみつくGram陰性のらせん菌です。
強いウレアーゼ活性で胃酸を中和しながら生き延び、さまざまな胃の病気の原因となります。
【選択肢別解説】
1:○ 誤っている記述です。
H. pyloriと関連が確立しているのは大腸癌ではなく胃癌です。
そのほか、胃・十二指腸潰瘍や胃MALTリンパ腫とも関連します。
2:× 正しい記述です。
H. pyloriはらせん状の形態をもつGram陰性桿菌で、数本の鞭毛を使って胃の粘液の中を移動します。
3:× 正しい記述です。
H. pyloriは酸素濃度の低い環境を好む微好気性菌です。
培養には酸素5%程度の微好気条件で35〜37℃、数日間の培養が必要です。
4:× 正しい記述です。
H. pyloriは強いウレアーゼ活性をもち、尿素を分解してアンモニアを作ります。
この性質は迅速ウレアーゼ試験や尿素呼気試験に利用されます。
5:× 正しい記述です。
便中のH. pylori抗原を検出する検査は、内視鏡を使わずに感染を診断できる方法です。
除菌後の判定にも用いられます。
【ポイント】
H. pyloriの診断法には、内視鏡を使う迅速ウレアーゼ試験・鏡検・培養と、内視鏡を使わない尿素呼気試験・抗体検査・便中抗原検査があります。