正答5
解説
正解は5です。
肉芽腫とは、マクロファージが変化した類上皮細胞や多核巨細胞が集まってできる結節状の病変です。
腸の炎症性疾患のうち、肉芽腫を作る代表的な疾患を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× アメーバ大腸炎では、赤痢アメーバが粘膜を壊して、口が狭く奥が広いたこつぼ型の潰瘍を作ります。
肉芽腫は形成しません。
2:× 潰瘍性大腸炎は、直腸から連続して広がる粘膜の炎症です。
陰窩膿瘍が特徴で、肉芽腫は形成しません。
3:× 偽膜性腸炎は、Clostridioides difficileの毒素によって起こり、粘膜表面に黄白色の偽膜を作ります。
肉芽腫は形成しません。
4:× 虚血性大腸炎は、血流の低下による腸粘膜の傷害です。
肉芽腫は形成しません。
5:○ クローン病では、腸の全層に炎症が及び、乾酪壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が形成されます。
口から肛門まで消化管のどこにでも、とびとびに病変ができます。
【ポイント】
「クローン病は全層性・非連続性・非乾酪性肉芽腫、潰瘍性大腸炎は粘膜主体・連続性・陰窩膿瘍」と対比して覚えます。
乾酪壊死を伴う肉芽腫は結核が代表です。