正答4
解説
正解は4です。
脱灰は、骨や石灰化した組織からカルシウムを取り除き、薄切できるやわらかさにする処理です。
酸を用いる方法と、キレート剤のEDTAを用いる中性の方法があります。
【選択肢別解説】
1:× 脂肪の多い骨組織では、脱灰の前に脱脂を行うと脱灰液が浸透しやすくなります。
脱灰を脱脂の前に行うという記述は、順序が逆です。
2:× 炭酸ガスが発生するのは、酸で炭酸カルシウムを溶かす酸脱灰です。
中性のEDTA脱灰液はカルシウムをキレートして除くため、炭酸ガスは発生しません。
3:× EDTA脱灰法は中性で組織への傷害が少なく、抗原性や核の染色性がよく保たれます。
抗原性の保持が悪いという記述は誤りです。
4:○ 振盪器で脱灰液をかき混ぜると、組織の周りに常に新しい液が触れるため、脱灰が速く進みます。
記述は正しい内容です。
5:× Plank-Rychlo法は、塩化アルミニウム・塩酸・ギ酸を用いる迅速な酸脱灰法です。
40℃のように高い温度で行うと組織の傷害が強くなるため、室温以下で行います。
【ポイント】
脱灰は「速さの酸、組織保護のEDTA」と覚えます。
酸脱灰の終了は、脱灰液にシュウ酸アンモニウムを加えて沈殿が出ないことで確認します。