正答5
解説
正解は5です。
Donath-Landsteiner抗体は、発作性寒冷ヘモグロビン尿症の原因となる自己抗体です。
低温で赤血球に結合し、体温に戻ったときに補体を活性化して溶血を起こす「二相性溶血素」という性質を持ちます。
【選択肢別解説】
1:× 異好抗体は、異なる動物種の抗原と反応する抗体です。
伝染性単核球症でみられるPaul-Bunnell抗体などが代表で、Donath-Landsteiner抗体ではありません。
2:× Donath-Landsteiner抗体は、温式抗体ではなく、低温で赤血球に結合する寒冷抗体です。
IgGクラスであるにもかかわらず寒冷で反応する点が特徴です。
3:× 自然抗体は、ABO血液型の抗A・抗Bのように、免疫を受けなくても存在する抗体です。
Donath-Landsteiner抗体は、ウイルス感染や梅毒の後に生じる自己抗体で、自然抗体ではありません。
4:× CD35は補体受容体1型(CR1)で、Knops血液型の抗原が存在します。
Donath-Landsteiner抗体の特異性ではありません。
5:○ Donath-Landsteiner抗体は、P血液型のP抗原に対する特異性を持つ抗体です。
正しい内容です。
【ポイント】
Donath-Landsteiner抗体は「IgG・抗P特異性・二相性溶血素・発作性寒冷ヘモグロビン尿症」で覚えます。
同じ寒冷抗体でも、寒冷凝集素症の抗体はIgMで抗I特異性が多い点と対比しましょう。