正答1
解説
正解は1です。
図のフローボリューム曲線では、ピークフローは約4 L/sに達しますが、その直後に流量が急激に落ちています。
その後は流量が0近くの低い値のまま、肺活量約3 Lまで長く尾を引いています。
下降脚が下に凸に大きくへこむこの形は、末梢気道が早期に閉塞する閉塞性換気障害の典型像です。
肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉が考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 1秒率は低下します。
息を吐き始めてすぐに流量が落ちるため、1秒間に吐ける量が少なくなります。
2:× 残気量は低下せず、増加します。
呼気時に気道が閉塞して空気が肺内に取り残されるためです。
3:× 全肺気量は低下せず、正常か増加します。
肺の過膨張により全肺気量が大きくなります。
4:× 機能的残気量は低下せず、増加します。
空気のとらえ込み(エアトラッピング)で安静呼気位が高くなるためです。
5:× 静肺コンプライアンスは低下せず、増加します。
肺気腫では肺胞壁が破壊され、肺の弾性収縮力が低下して膨らみやすくなります。
【ポイント】
閉塞性障害では1秒率が低下し、残気量・機能的残気量・全肺気量が増えます。
拘束性障害では肺活量と全肺気量が低下し、肺コンプライアンスも低下します。