正答5
解説
正解は5です。
心筋梗塞では心筋細胞が壊死し、細胞内の蛋白や酵素が血中に逸脱します。
分子量が小さく細胞質に遊離して存在するものほど、早く血中に現れます。
【選択肢別解説】
1:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は上昇が遅いマーカーです。
発症半日ほどから上昇し、数日でピークとなり長く高値が続きます。
2:× CK-MBは最も早いマーカーではありません。
発症後数時間で上昇し、約1日でピークになります。
3:× 心筋トロポニンTは最も早いマーカーではありません。
発症後数時間で上昇し、心筋特異性が高く長期間高値が続くのが特徴です。
4:× 心筋ミオシン軽鎖は最も早いマーカーではありません。
筋原線維の構造蛋白で、上昇はやや遅れ、長く高値が持続します。
5:○ 心臓型脂肪酸結合蛋白〈H-FABP〉が最も早く上昇します。
細胞質に存在する低分子蛋白で、発症後1〜2時間程度で血中に出現します。
【ポイント】
早期診断にはH-FABPやミオグロビン、確定診断にはトロポニンが用いられます。
発症から時間がたった症例では、LDやトロポニンの持続高値が手がかりになります。