正答4
解説
正解は4です。
肝炎ウイルスマーカーは、抗原か抗体か、IgM型かIgG型かで意味が大きく変わります。
IgM型抗体は最近の感染、IgG型抗体は過去の感染や免疫の獲得を示すのが原則です。
【選択肢別解説】
1:× IgG型HA抗体陽性はA型肝炎の発症を示しません。
これは過去の感染やワクチン接種による免疫を示し、発症の診断にはIgM型HA抗体を用います。
2:× HBe抗体陽性は垂直感染性の上昇を示しません。
ウイルスの増殖が落ち着き、感染性が低下した状態を示します。
感染性が高いのはHBe抗原陽性のときです。
3:× HBs抗体陽性は感染初期を示しません。
B型肝炎からの回復やワクチン接種による免疫の獲得を示します。
感染初期にはHBs抗原が陽性になります。
4:○ IgM型HBc抗体陽性はB型肝炎の発症(急性感染)を示します。
急性B型肝炎の早期から高い値で出現し、診断に用いられます。
5:× HCV抗体陽性はC型肝炎の治癒を示しません。
現在の感染と過去の感染の両方で陽性になり、区別にはHCV-RNA検査を行います。
【ポイント】
B型肝炎の慢性化の指標はHBs抗原の持続陽性、感染性の指標はHBe抗原とHBV-DNAです。
C型肝炎の現在の感染はHCV-RNAで確認します。