正答1
解説
正解は1です。
術中迅速診断では、手術中に採取した組織を凍結し、クリオスタットで薄切して凍結切片を作ります。
切片はすぐに固定液で固定してから、ヘマトキシリン・エオジン〈HE〉染色をして診断します。
【選択肢別解説】
1:○ 薄切した凍結切片は、すぐにアルコールやホルマリンなどの固定液で短時間固定します。
固定しないと細胞の形が崩れ、染色も悪くなります。
2:× スクロースは、固定した組織を凍結するときに氷の結晶を防ぐ目的で浸す液に使います。
術中迅速診断の標本作製では使いません。
3:× パラフィンは通常の永久標本の包埋剤です。
包埋に時間がかかるため、迅速診断では使いません。
4:× 水溶性封入剤は、脂肪染色など有機溶剤を使えない標本に用います。
迅速診断のHE染色標本は脱水・透徹して非水溶性封入剤で封入します。
5:× ユング型ミクロトームは、パラフィン切片などを作る滑走式のミクロトームです。
凍結切片はクリオスタットで薄切します。
【ポイント】
術中迅速診断は、腫瘍の良悪性や切除断端に腫瘍が残っていないかなどを手術中に判断するために行います。
凍結切片は氷の結晶による人工的な変化が出やすい点に注意します。