正答2
解説
正解は2です。
クロスミキシング試験は、APTTが延長したときに、原因が凝固因子の欠乏か、凝固因子に対する抗体(インヒビター)かを見分ける検査です。
患者血漿と正常血漿をさまざまな割合で混ぜてAPTTを測ります。
図では、混合直後の曲線は下に凸で、患者血漿が75%でも約42秒と延長が少なく、正常血漿でほぼ補正されています。
一方、37℃で2時間加温した後の曲線は上に凸となり、患者血漿25%でも約60秒と延長し、補正されていません。
加温によって延長が強くなるのは、時間と温度に依存して働く第Ⅷ因子インヒビターの特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 肝不全では、肝臓で作られる複数の凝固因子が欠乏します。
正常血漿を混ぜると補正され、加温後も下に凸のままです。
2:○ 後天性血友病Aは、第Ⅷ因子に対する自己抗体ができる病気です。
混合直後は補正されても、加温後に延長が強くなる本図のパターンに一致します。
3:× ワルファリン服用ではビタミンK依存性凝固因子が減ります。
因子欠乏のパターンで、正常血漿を混ぜると補正されます。
4:× von Willebrand病はvon Willebrand因子の欠乏や異常です。
因子欠乏のパターンで、加温後も補正されます。
5:× 播種性血管内凝固〈DIC〉では凝固因子が消費されて減ります。
因子欠乏のパターンで、正常血漿を混ぜると補正されます。
【ポイント】
即時型と遅延型の両方で上に凸ならループスアンチコアグラント、遅延型でだけ上に凸になれば第Ⅷ因子インヒビターを考えます。
因子欠乏では、即時型・遅延型ともに下に凸になります。