正答1
解説
正解は1です。
ERBB2(HER2)は細胞増殖のシグナルを伝える受容体型チロシンキナーゼの遺伝子です。
増幅や過剰発現がある腫瘍では、抗HER2薬(トラスツズマブなど)の効果が期待できます。
【選択肢別解説】
1:○ 乳癌ではHER2の検索が分子標的薬投与の決定に必須です。
免疫組織化学で蛋白の過剰発現を、FISH法などで遺伝子増幅を調べます。
2:× 卵巣癌は、抗HER2薬の適応を決めるためのHER2検索の対象ではありません。
卵巣癌ではBRCA遺伝子変異などがPARP阻害薬の適応判定に用いられます。
3:× 子宮頸癌は、HER2検索による分子標的薬の適応判定の対象ではありません。
発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)感染が深く関わります。
4:× 子宮体癌は、HER2検索による適応判定の標準的な対象ではありません。
ミスマッチ修復機能の評価などが行われます。
5:× 前立腺癌は、HER2検索による適応判定の対象ではありません。
腫瘍マーカーとして前立腺特異抗原(PSA)が用いられます。
【ポイント】
HER2検査で抗HER2薬の適応を決める代表は乳癌と胃癌です。
免疫組織化学のスコア2+の境界例ではFISH法などで遺伝子増幅を確認します。