正答5
解説
正解は5です。
白血病などでは、特徴的な染色体転座によって融合遺伝子ができます。
図の矢印がどの染色体を示しているかを読み取ります。
別冊No.15は女性(XX)の骨髄細胞の核型です。
矢印は15番染色体と17番染色体の、それぞれ一方を指しています。
これは15番と17番の染色体の間の相互転座t(15;17)を示しています。
【選択肢別解説】
1:× BCR-ABL1は9番と22番染色体の転座t(9;22)で生じます。
Philadelphia染色体として知られ、慢性骨髄性白血病などでみられます。
2:× IGH/BCL2は14番と18番染色体の転座t(14;18)で生じます。
濾胞性リンパ腫に特徴的です。
3:× IGH/BCL6は3番染色体のBCL6と14番染色体のIGHの転座で生じます。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫などでみられます。
4:× IGH/MYCは8番と14番染色体の転座t(8;14)で生じます。
Burkittリンパ腫に特徴的です。
5:○ PML-RARAはt(15;17)で生じる融合遺伝子です。
15番のPML遺伝子と17番のレチノイン酸受容体α(RARA)遺伝子が融合します。
急性前骨髄球性白血病に特徴的な異常です。
【ポイント】
t(15;17)の急性前骨髄球性白血病は、播種性血管内凝固(DIC)を合併しやすい白血病です。
全トランス型レチノイン酸(ATRA)による分化誘導療法が有効です。