正答3
解説
正解は3です。
髄液のGram染色所見と、培養・糖分解の性状から菌を推定する問題です。
別冊No.16では、赤く染まった多数の好中球の周囲や細胞上に、赤色(グラム陰性)の小さな球菌がみられます。
球菌は2個ずつ並ぶ双球菌の形をとっています。
【選択肢別解説】
1:× Haemophilus influenzaeはグラム陰性の短桿菌です。
X因子とV因子を必要とし、ヒツジ血液寒天培地には通常発育しません。
2:× Moraxella catarrhalisはグラム陰性双球菌ですが、糖を分解しません。
主に呼吸器感染症の原因菌で、髄膜炎の原因になることはまれです。
3:○ Neisseria meningitidisです。
グラム陰性双球菌であり、髄膜炎の原因菌です。
ヒツジ血液寒天培地に発育し、グルコースとマルトースを分解する性状が一致します。
4:× Neisseria gonorrhoeaeはグルコースのみを分解し、マルトースは分解しません。
また、発育にチョコレート寒天培地などの栄養豊富な培地を必要とします。
5:× Pseudomonas aeruginosaはグラム陰性の桿菌です。
ブドウ糖を発酵せず、酸化的に分解する非発酵菌です。
【ポイント】
髄膜炎菌は「グルコース・マルトースを分解」、淋菌は「グルコースのみ分解」と覚えましょう。
Moraxella catarrhalisは糖を分解せず、DNaseを産生する点で区別します。