正答1
解説
正解は1です。
本問は判定として誤っているものを選びます。
TSI培地は、ブドウ糖・乳糖・白糖の分解、ガス産生、硫化水素(H₂S)産生を1本で判定する培地です。
pH指示薬のフェノールレッドにより、酸性で黄色、アルカリ性で赤色を示します。
別冊No.18では、斜面部は赤色(アルカリ性)のままです。
高層部は黒色に変化しています。
高層部の下部には、培地が割れて生じた横向きの隙間があります。
【選択肢別解説】
1:○ 白糖分解という判定は誤りです。
白糖を分解すれば、酸が多量にできて斜面部まで黄色になるはずです。
斜面部が赤色であることから、白糖は分解されていません。
2:× 乳糖非分解という判定は正しいです。
斜面部が赤色であることは、乳糖も白糖も分解していないことを示します。
3:× ブドウ糖発酵という判定は正しいです。
硫化水素の黒色で隠れていますが、高層部は酸性になっています。
H₂Sの産生には酸性環境が必要なので、黒色化はブドウ糖発酵の証拠にもなります。
4:× 硫化水素産生という判定は正しいです。
高層部の黒色は、H₂Sと培地中の鉄が反応してできた硫化鉄によるものです。
5:× ブドウ糖からのガス産生という判定は正しいです。
高層部の培地の割れや隙間は、ブドウ糖の発酵で生じたガスによるものです。
【ポイント】
TSI培地は「斜面アルカリ/高層酸性」で、乳糖・白糖は非分解、ブドウ糖のみ分解と判定します。
この性状にH₂S産生とガス産生が加わる代表はSalmonellaです。