次の文を読み79、80の問いに答えよ。
38歳の女性。
発熱を主訴に来院した。
間接蛍光抗体法による抗核抗体検査所見(別冊No. 19)を別に示す。
この所見の染色パターンはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
間接蛍光抗体法による抗核抗体の検査では、HEp-2細胞などの核の染まり方(染色パターン)を観察します。
染色パターンは、対応する自己抗体の種類を推定する手がかりになります。
別冊No.19では、ほぼすべての細胞の核が緑色に染まっています。
核の内部より辺縁(核膜に沿った部分)がやや強く輪状に光っています。
分裂期の細胞では、凝集した染色体の部分が強く染まっています。
核小体だけや細胞質が染まる所見はありません。
【選択肢別解説】
1:× 斑紋型は、核内に細かい粒状の蛍光が多数みられるパターンです。
図では核の辺縁が強く光っており、斑紋型の所見ではありません。
2:○ 辺縁型です。
核の辺縁が輪状に強く染まり、分裂期の染色体も染まることが根拠です。
3:× 核小体型は、核内の核小体だけが数個の点として光るパターンです。
図では核全体と辺縁が染まっています。
4:× 細胞質型は、核ではなく細胞質が染まるパターンです。
図では細胞質は染まっていません。
5:× 散在斑紋型は、核内に数個から数十個の大きめの点状の蛍光が散在するパターンです。
セントロメア抗体などでみられ、図の所見とは異なります。
【ポイント】
辺縁型と均質型は、抗DNA抗体などの核のクロマチン成分に対する抗体でみられます。
分裂期の染色体が染まるかどうかは、パターンを判定するうえで重要な観察点です。