正答1
解説
正解は1です。
糖代謝に関する基本事項の正誤を問う問題です。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 誤った記述です。
妊娠中は、胎盤から出るヒト胎盤性ラクトゲンなどのホルモンがインスリンの効きを弱めます。
妊娠糖尿病ではインスリン抵抗性は低いのではなく高くなります。
2:× 正しい記述です。
ブドウ糖はヘモグロビンのアミノ基とまずシッフ塩基をつくります。
これがアマドリ転移で安定なケトアミンとなったものがHbA1cです。
3:× 正しい記述です。
血糖がおよそ160〜180 mg/dLを超えると、腎臓で再吸収しきれずに尿糖が出ます。
この値を腎臓の糖排泄閾値といいます。
4:× 正しい記述です。
ムタロターゼはブドウ糖のα型をβ型に変換する酵素です。
グルコースオキシダーゼ法ではβ型にしか反応しないため、試薬に加えられます。
5:× 正しい記述です。
SGLT2〈ナトリウム・グルコース共輸送体2〉は近位尿細管にあります。
糸球体でろ過されたブドウ糖の大部分を再吸収します。
【ポイント】
妊娠後半はインスリン抵抗性が高まり、血糖が上がりやすくなります。
SGLT2阻害薬は尿にブドウ糖を出して血糖を下げる糖尿病治療薬です。