正答4
解説
正解は4です。
抗体(免疫グロブリン)を血清などから取り出して精製する方法を問う問題です。
蛋白質の溶解度・大きさ・電荷・特異的な結合性の違いを利用して分離します。
この問題は抗体の精製法でないものを選ぶので、○ が答え(抗体の精製に用いない方法)です。
【選択肢別解説】
1:× 塩析は、硫酸アンモニウムなどの塩を加えて蛋白質を沈殿させる方法です。
免疫グロブリンを粗く分けるのによく使います。
2:× ゲル濾過は、分子の大きさの違いで分離する方法です。
免疫グロブリンを他の蛋白質と分けるのに使えます。
3:× イオン交換クロマトグラフィは、電荷の違いで分離する方法です。
等電点の高いIgGの精製に広く使われます。
4:○ 塩化セシウム密度勾配遠心分離法は、粒子の密度の違いで分離する方法です。
主にDNAやウイルス粒子の精製に用い、抗体の精製には用いません。
5:× アフィニティカラムクロマトグラフィは、特異的な結合を利用する方法です。
プロテインAやプロテインGのカラムでIgGを選択的に精製できます。
【ポイント】
抗体の精製は、塩析で粗く分け、イオン交換やアフィニティで精製度を上げるのが基本の流れです。
塩化セシウム密度勾配遠心は核酸やウイルスの分離法と覚えましょう。