正答2
解説
正解は2です。
尿沈渣の結晶は、色調・形・出現する尿のpHの3点で見分けます。
図では、無色透明で辺の長さがそろった正六角形の板状結晶が、いくつも重なり合って見えます。
スケール(20 μm)と比べると、1個の大きさは20〜30 μm程度です。
この「無色の正六角形板状」という形がシスチン結晶の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 尿酸結晶は黄色〜黄褐色に着色し、菱形・砥石状・樽状・束状などの形をとります。
無色の正六角形板状ではないため誤りです。
2:○ シスチン結晶は無色透明の正六角形板状で、酸性尿に出現します。
図の結晶の色と形に一致するので正しいです。
3:× ビリルビン結晶は黄褐色の針状〜顆粒状の結晶です。
図のような無色の六角形板状にはなりません。
4:× リン酸カルシウムはアルカリ性〜中性尿に出現し、無晶性の顆粒や細長い板状・針状をとります。
正六角形板状ではありません。
5:× シュウ酸カルシウムは無色で、正八面体(封筒状)やビスケット状・亜鈴状を示します。
六角形板状とは形が異なります。
【ポイント】
シスチン結晶はシスチン尿症という遺伝性のアミノ酸再吸収障害で出現し、結石の原因になる病的結晶です。
塩酸やアンモニアに溶け、シアン化ナトリウム・ニトロプルシド反応が陽性になることで確認できます。