正答4
解説
正解は4です。
抗好中球細胞質抗体〈ANCA〉は、好中球の細胞質内の酵素に対する自己抗体です。
ミエロペルオキシダーゼに対するMPO-ANCAと、プロテイナーゼ3に対するPR3-ANCAがあり、小型血管炎の診断に使います。
【選択肢別解説】
1:× Behçet病は口腔内アフタや外陰部潰瘍などを示す疾患です。
HLA-B51との関連はありますが、MPO-ANCA陽性は特徴ではありません。
2:× 全身性強皮症で特徴的な自己抗体は、抗トポイソメラーゼI(Scl-70)抗体や抗セントロメア抗体です。
MPO-ANCAではありません。
3:× 結節性多発動脈炎は中型の動脈に起こる血管炎で、ANCAは原則として陰性です。
ANCA関連血管炎との区別点になります。
4:○ 顕微鏡的多発血管炎は小型血管に起こるANCA関連血管炎で、MPO-ANCAが高率に陽性になります。
急速進行性糸球体腎炎や肺胞出血をきたします。
5:× 多発性筋炎・皮膚筋炎では抗Jo-1抗体などの抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体が特徴です。
MPO-ANCAではありません。
【ポイント】
MPO-ANCAは顕微鏡的多発血管炎と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、PR3-ANCAは多発血管炎性肉芽腫症と対応させて覚えます。
結節性多発動脈炎はANCA陰性という対比も頻出です。