正答
解説
本問は採点除外(複数の組合せを正解とする救済措置)です。
この問題は尿酸について誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)で、△ は判断が割れる肢です。
作問の意図としての正答は、明らかに誤りである選択肢4と考えられます。
しかし選択肢3の「尿塩酸」は実在しない物質名で、文字どおりに読むと誤った記述にもなります。
そのため誤りの肢が1つに定まらず、複数の解答が正解として扱われました。
【選択肢別解説】
1:× 尿酸には還元力があり、リンタングステン酸を還元する性質が古くから測定に利用されてきました。
記述は正しいので、正答には当たりません。
2:× 血清尿酸値は男性で高く女性で低いという性差があります。
記述は正しいので、正答には当たりません。
3:△ 意図された記述は「尿酸塩は組織に沈着する」で、内容としては正しいです。
尿酸塩は関節や腎臓などに沈着し、痛風の原因になります。
ただし「尿塩酸」という表記のままでは誤った記述とも読めるため、判断が割れます。
4:○ 尿酸はヘモグロビンではなく、プリン体(核酸の塩基)の最終代謝産物です。
ヘモグロビンのヘムが分解されてできるのはビリルビンなので、この記述は誤りです。
5:× 尿酸の血中での飽和溶解濃度は約7 mg/dLです。
これを超えると結晶が析出しやすくなり、記述は正しいです。
【ポイント】
血清尿酸値が7.0 mg/dLを超える状態を高尿酸血症と呼び、この基準は尿酸の溶解限界に由来します。
尿酸はプリン体、ビリルビンはヘムの最終代謝産物と区別して覚えましょう。