薬剤感受性検査でスキップ現象が認められたため再検査を行った。
初回と再検査の微量液体希釈法の結果(別冊No.14)を別に示す。
最小発育阻止濃度〈MIC値〉[μg/mL]はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
最小発育阻止濃度〈MIC〉は、肉眼で菌の発育が認められない最も低い抗菌薬濃度です。
スキップ現象は、発育しない濃度の上で再び発育がみられる、つじつまの合わない結果のことです。
手技の誤りや汚染が原因なので、再検査の結果でMICを判定します。
【選択肢別解説】
1:× 初回は0.5 μg/mLで発育がありませんでしたが、2と4 μg/mLで再び発育しており、スキップ現象です。
再検査では0.5 μg/mLで発育しているので、MICではありません。
2:× 1 μg/mLも初回は非発育でしたが、スキップ現象の一部です。
再検査では発育しているため、MICではありません。
3:× 再検査では4 μg/mLでも菌が発育しています。
発育しない最小の濃度ではないため、MICではありません。
4:○ 再検査では0.06〜4 μg/mLのすべてで発育があり、8 μg/mLで初めて発育が止まっています。
したがってMICは8 μg/mLです。
5:× 再検査では8 μg/mLで発育が止まっているため、MICは8を超えるとは判定しません。
最高濃度でも発育した場合に「>8」と表します。
【ポイント】
スキップ現象が1管だけなら最も高い発育濃度の上を読む方法もありますが、複数あるときは再検査します。
本問の初回は0.5と1 μg/mLの2管が抜けていたため、再検査が必要でした。