正答5
解説
正解は5です。
尿沈渣の無染色標本で、結晶の形から種類を同定する問題です。
別冊No.2の矢印の結晶は、いずれも無色で透明感があります。
左は細長い角柱状、右は長方形で縁が斜めに切り落とされた「棺の蓋」状の形をしています。
大きさはスケール(20 μm)と比べて数十μmです。
この無色の角柱状・棺の蓋状の形は、リン酸アンモニウムマグネシウム結晶の典型像です。
【選択肢別解説】
1:× 尿酸結晶は酸性尿に出現し、黄色〜黄褐色の菱形や砥石状を示します。
無色の角柱状ではありません。
2:× シスチン結晶は酸性尿に出現し、無色で正六角形の板状を示します。
図の結晶は六角形ではありません。
3:× ビリルビン結晶は黄褐色の針状や束状を示します。
図の結晶は無色で、針状でもありません。
4:× コレステロール結晶は無色の薄い板状で、角の一部が欠けた長方形を示します。
図のような厚みのある角柱状ではありません。
5:○ リン酸アンモニウムマグネシウム結晶はアルカリ尿に出現し、無色の角柱状や棺の蓋状を示します。
図の2つの結晶の形態に一致します。
【ポイント】
リン酸アンモニウムマグネシウム結晶はウレアーゼ産生菌による尿路感染で増え、感染結石の原因になります。
酸性尿では尿酸・シスチン、アルカリ尿ではリン酸塩系の結晶が出やすいと整理します。