正答2
解説
正解は2です。
右側腹部から右腎臓を長軸方向に描出した超音波像です。
別冊No.7では、腎臓の中心部(腎洞部)に特に明るく輝く強いエコーがみられます。
その強エコーの真下から深部へ向かって、黒く抜けた帯状の影(音響陰影)が伸びています。
腎盂の拡張はなく、腎実質にも腫瘤はみられません。
腎洞部の強エコーと後方の音響陰影は、腎結石の典型的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 水腎症では、腎洞部に尿がたまって拡張した腎盂・腎杯が無エコー域として描出されます。
図には拡張した無エコー域はみられません。
2:○ 結石は超音波をほとんど反射するため強エコーとして描出され、後方に音響陰影を伴います。
図の所見と一致します。
3:× 腎囊胞は、境界明瞭で内部が無エコーの円形病変として描出され、後方エコーは増強します。
図には無エコーの円形病変はありません。
4:× 尿管結石は腎臓より下の尿管内にみられる強エコーです。
図の強エコーは腎臓内の腎洞部にあり、尿管ではありません。
5:× 腎細胞癌は腎実質から突出する充実性の腫瘤として描出されます。
図では腎の輪郭は保たれ、腫瘤はみられません。
【ポイント】
「強エコー+音響陰影」は結石、「無エコー+後方エコー増強」は囊胞と覚えます。
尿管結石では、閉塞により上流の水腎症を伴うことが多い点も押さえましょう。