正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
乳房超音波像から腫瘤の性状を正しく読み取る問題です。
別冊No.8では、皮下の浅いところに横長の楕円形の腫瘤があります。
輪郭はなめらかで、周囲との境界ははっきりしています。
内部は真っ黒な無エコーで、腫瘤の後方(深部側)はまわりより明るく白く描出されています。
これらは液体がたまった乳腺囊胞の典型的な像です。
【選択肢別解説】
1:× 腫瘤の形状は楕円形で輪郭もなめらかであり、形状は整です。
形状不整は悪性を疑う所見です。
2:× 腫瘤と周囲組織の境界ははっきりしており、境界明瞭です。
境界不明瞭は浸潤性の悪性腫瘍で見られます。
3:○ 腫瘤内部はエコーを反射する構造がなく、真っ黒な無エコーです。
内部が液体であることを示します。
4:× 腫瘤は横に長い楕円形で、縦の長さ(深さ方向)は横幅より明らかに短いです。
縦横比は1.0未満です。
5:○ 液体は超音波をほとんど減衰させないため、腫瘤の後方が明るくなっています。
これが後方エコーの増強です。
【ポイント】
囊胞は「形状整・境界明瞭・内部無エコー・後方エコー増強」がそろいます。
縦横比が大きい、境界不明瞭、後方エコーの減弱は、乳癌を疑う所見です。