正答1
解説
正解は1です。
自動固定包埋装置は、ホルマリン固定後の組織をパラフィンに埋め込むまでの工程を自動で行う装置です。
組織から水分と脂肪を除き、パラフィンと混ざる溶媒に置き換えてからパラフィンを浸み込ませます。
【選択肢別解説】
1:○ 乾燥は、塗抹標本や薄切した切片をスライドガラスに貼り付けたあとに行う工程です。
自動固定包埋装置で組織を処理する工程には含まれません。
2:× 脱脂は、アルコールやキシレンなどの有機溶媒によって組織中の脂肪を除く工程です。
自動固定包埋装置の処理の中で行われます。
3:× 脱水は、濃度を段階的に上げたエタノールで組織中の水分を除く工程です。
パラフィンは水と混ざらないため、必ず行う工程です。
4:× 脱アルコールは、組織中のエタノールをキシレンなどの中間剤に置き換える工程で、透徹とも呼ばれます。
エタノールはパラフィンと混ざりにくいため、必要な工程です。
5:× パラフィン浸透は、加温して溶かしたパラフィンを組織に浸み込ませる工程です。
このあとに包埋皿で固めてパラフィンブロックをつくります。
【ポイント】
パラフィン包埋の流れは、固定、脱水、脱アルコール(透徹)、パラフィン浸透、包埋の順です。
脂肪組織の多い検体では、脱脂を十分に行わないとパラフィンが浸透せず、薄切が難しくなります。